「せめて平均体重になりたい」太っている人にとっては、切実な願いですよね。
しかし、単純に体重が多いか少ないかだけでなく、健康または美容にとってどうなのかを知らなければ、平均体重を計算しても意味がないのです。
実際の平均体重とは、どのくらいの値なのでしょう?あるデータによれば、女性の平均体重は51kg、平均身長は158.8cmだそうです。男性の平均体重は64.9kg、平均身長は170.1cmです。一方、平成14年の17歳女子の平均体重は53.5kg、平均身長は157.9cmです。17歳男子の平均体重は63.2kg、平均身長は170.7cmです。平均体重は単純に数値を平均した値ですが、標準体重というものもあります。標準体重とは「最も病気になりにくく、長生きできる体重」のことで、BMI方式という計算式が最も一般的です。BMI方式による標準体重の計算方法は、
体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}
BMI指数の標準値は22.0で、標準から多いほうにも少ないほうにも離れるほど、病気にかかる確率が高くなります。女性の平均体重・身長は、BMI的に見ると20.2、17歳女子の場合は21.5となり、どちらも標準の範囲内です。ですが、エステ業界などで「美容体重」としている値は、「やせ」の範囲にある値もあるため、注意する必要があります。あくまでも目標とするのは、「標準体重」です。
標準体重は、{身長(m)×身長(m)}×21.5でも求めることができます。この計算方法だと、自分の身長で目指すべき標準体重が求められるので、この方が計算しやすいかもしれません。ちなみに私の身長は156cmなので、1.56×1.56×21.5=52.3kgです。
●BMI 指数
18.5未満 やせ
18.5〜25未満 標準
25〜30未満 肥満
30以上 高度肥満
BMI指数、計算していただけたでしょうか?意外と、自分の体重は適正範囲ではなかったでしょうか?しかし、特に女性は、もっとやせたいと思っています。それは、なぜでしょう?一因として、「美容体重」を、「平均体重」または「標準体重」と誤解しているからです。美容体重とは、主にエステなどの美容産業が掲げている「理想値」です。最も知られている値は、身長から110を引いた値を理想の体重とするものです。この数式は、医学的に何の根拠もありません。中には、「(身長−110)×0.9」という、とんでもない体重を理想体重としているエステ業者もあります。この式に当てはめると、身長160cmの女性は、体重45kgが理想体重となるとんでもない式です。仮にこんな体重になったとしても、健康で美しいと思いますか?エステ業界がこんな数式を掲げるのは、今の自分の体重ではまだまだ太っているという恐怖心をお客に抱かせるためです。エステ業界の「理想値」に近づけるために、次々と痩身コースを受けさせようという魂胆です。美容体重、理想体重に振り回されることなく、自分の適正な体重を知りましょう。
大人の場合、平均体重よりもBMI指数や体脂肪率によって体重コントロールをすることをオススメしましたが、小学生も同様に、平均体重以外の数値で適正値を見ることをオススメします。小学生の場合、
標準体重=身長(m)×身長(m)×身長(m)×13
で、求められます。
この標準体重から計算した肥満度が20%以上だと、肥満です。肥満度=(体重−標準体重)÷標準体重×100(%)。
例えば、身長130cmで、体重が35kgの小学生がいたとします。標準体重は、1.3×1.3×1.3×13=28.6kgです。肥満度は、(35−28.6)÷28.6×100=22.4(%)となり、肥満であるといえます。中学生の場合、個人差が大きくなるので、小学生のような計算式はないようです。まだ体を作っている途中なので、大人のBMI指数も当てはまりません。中学生が太っているかどうか判断するには、中学生の平均体重を利用します。該当する学年の平均体重の120%を超えると、肥満傾向とされています。中学生の平均体重は、生徒手帳に書いてあります。
体重は平均的なのに、見た目が太っているという方はいませんか?そういう方は、体脂肪率が高いのです。体脂肪率とは、体重の中で脂肪の占める割合です。脂肪は筋肉より軽いので、体脂肪率が高い人は体重の割りに太って見え、体脂肪率が低い人(=筋肉が多い人)は、体重の割りにやせて見えるのです。健康のためには、体重よりもむしろ体脂肪率が重要です。体脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があります。皮下脂肪とは、皮膚の内側につく脂肪で、エネルギーを溜めたり体温を保つ役割を持ちます。一般に男性より女性の方が皮下脂肪が多めについています。内臓脂肪とは、内臓の周りにこびりつくようにつく脂肪で、生活習慣病を引き起こす原因となる脂肪です。主に、中年以降の男女に多く、体重がそれほど多くなくても体脂肪率の高い、かくれ肥満の人も内臓脂肪が多いと言われてています。内臓脂肪はつきやすく、落としやすいので、運動をすることが一番の予防・ダイエットになります。脂肪の付き方を見るためには、病院でCTスキャンで体の断面図を撮影しなくてはいけませんが、一般的に、「洋なし体型(下半身でぶ)=皮下脂肪型」、「りんご体型=内臓脂肪型」と言われてます。
平均体重を追い求めるよりも、体脂肪率の正常値を目指しましょう!
ちなみに男性は体脂肪率15〜19%が正常で、25%以上で生活習慣病の危険性が大きくなるといわれています。女性は体脂肪率20〜25%が正常で、30%以上で生活習慣病の危険性が大きくなるといわれています。
「平均体重」は、特に子供の平均体重の場合、男女・年代別の平均の体重を表しているものが多いです。
また、平均体重を見る場合、あわせて平均身長も比較するべきでしょう。
自分の身長が平均身長よりも低い場合は理想の体重(目標)も平均体重より少ないですし、平均身長よりも高い場合は目標は平均体重より多くなります。
Copyright 平均体重ってどのくらい? 2007